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~フィリピン・バギオのリアルライフ~
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棚田群だけじゃない?イフガオ州の外せない観光スポット”天然温泉”!

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先日 バギオの温泉街「アシン(Asin)」についての記事を書きましたが、バギオからさらに北へ5時間行った先のイフガオ州にも、なんと温泉があるらしい…!

イフガオ州は彼の出身地でもあり、私もこれまでに3回遊びに行きました。

マニラから9時間というアクセスの悪さがネックになりあまり日本人には馴染みがないけれど、とても自然豊かで美しく、伝統的な文化や言語が根強く残り、歴史が深く(イフガオ州キアンガンは山下奉文が降伏した場所)、とにかく一言では表せないくらいディープで、素敵で、魅力的な場所。

「天国の階段」と呼ばれユネスコ世界遺産にも登録されているイフガオ棚田群は、その広大さと美しさであまりにも有名だけど

イフガオって棚田だけじゃないんだよ・・・!

ということを、この記事を通して知ってもらえたら嬉しいです。

【検証】バギオの温泉は本物?人気温泉街”Asin”に潜入してきた。 あけましておめでとうございます。 12月よりベストシーズンに突入したバギオからお送りしています。 2019年の12月は私の記憶し...

フンドゥアンってどんなところ?

バギオから車で7~9時間

イフガオと一言でいっても地域によって寒暖差がかなり激しく、今回紹介する Bogyah Hot Spring はイフガオの中でも特に寒いフンドゥアン(Hungduan)というところに位置します。

バギオから車でおよそ5~6時間でイフガオ州キアンガンにですが突入するんですが(ここに彼のおばあちゃんや親戚がいる)

フンドゥアンはそこからさらに2~3時間はかかるので、一日で回ろうと思ったらかなりのハードスケジュール。

バギオ→イフガオの移動は、レンタカーでなければ 途中まで乗り合いバンorバスで行って、途中からジプニー、さらにトライシクルを乗り継いで行くという方法があるんですが、この方法だと当然さらに時間がかかります(一回やったことある)

木堀り工芸が有名

イフガオのお土産といえば、ユニークな木堀り工芸品。

イフガオ族は木堀技術に非常に長けていて、その作品はとっても繊細です。

これらの工芸品はフンドゥアンで作られ、その後バナウェ→サガダへと輸出されるのですが、遠くに行けば行くほど値段が高くなるので、輸出元のフンドゥアンで買うと安く入手できます。

地図には載っていない売店のような小さなお土産屋さんばかりですが、フンドゥアンに入るとひたすら一本道なので、とりあえず進んでいけばどこかにありますw

バギオでもイフガオ出身者が暮らすエリアがあって、その付近ではこんな木堀り工芸品が沢山見られるし、バギオで売られているそれらは元々イフガオからきたものなんだとか。

フンドゥアンの入り口

まずはインフォメーションセンターへ

フンドゥアンに突入してすぐのところにインフォメーションセンターがあるので、観光客はまずここに寄りましょう。

この建物が見えたらフンドゥアンの入り口。

中に入ったら、観光客名簿に名前を書いて

・50ペソ 環境保全のため
・20ペソ エントランスフィー(外国人のみ)

を払います。

ここで、温泉に行くなら500ペソ払ってガイドを雇うようにとしつこく言われました。

彼がイフガオの言葉でやり取りしていたのでその場では理解できなかったけど、どうやら現地のツアーガイドか地元民の付き添いがなければ温泉には入れないとのこと。(本当?)

彼はフンドゥアンに叔父が住んでいると主張するも、最後まで信じてもらえずに怒ってました(笑)

でも彼は正真正銘のイフガオ出身なので、結局ガイドは雇わずに出発。

 

ちなみに、私フンドゥアン3回目だけどここのインフォメーションセンターに立ち寄ったの初めてで、70ペソ払ったのも初めてw

自ら立ち寄らなければ止められることもないので、インフォメーションセンターに寄らなければエントランスフィーも払わなくていいという謎のシステム。

でもフンドゥアンは、ライステラスで有名なバナウェのように観光地として開発が進んでいない 地域なので、現地人の付き添いがない場合はまずインフォメーションセンターに行くことをおすすめします。

意外?フンドゥアンの観光客ベスト5

インフォメーションセンターで気になるものを発見。

フンドゥアン観光客/国別TOP5(2019年10月)

1位 フランス 3242人
2位 イスラエル 1437人
3位 ドイツ 366人
4位 イギリス 281人
5位 アメリカ 261人

フランスの3000人超えってなに・・・? 一桁間違ってない?(笑)

そして2位にイ、イスラエル・・・!? めちゃくちゃ意外。。。

これってソースは私たちが名前書いた、あの名簿リストなのかな?
(それくらいしか情報源なさそう)

あそこに立ち寄らずに素通りする観光客も多いだろうから(私も一回目と二回目は素通りしたし)あまり正確性はないけど、この順位は単純に気になるので次回の宿題として、アテに聞いてみよう。

イフガオの温泉「Bogyah Hot Spring」へ潜入!

温泉入口は小学校のエントランス

温泉の入り口に到着ー!

▼注意していないと素通りしてしまいそうな感じだった

Elementary School って書いてあるけど、ここで合ってるらしい。

入っていくと小学校があって、温泉はそのさらに先。

入場料はありません。ただこの付近にガイドのたまり場らしきところは見当たらなかったので、ガイドを雇うなら事前にインフォメーションセンターで確認するのがよさそう。

私たちは現地出身の彼がいたのでガイドは雇わなかったけど、温泉からちょうど帰ってきた外国人観光客に聞くところによると、ガイド料は500ペソ。

彼らが、「最高だったよ!ちょっと時間はかかるけど、めちゃくちゃ価値のある経験だったよ」などと言うので、私の期待値はさらに高まっていくのでした。

【過酷】温泉までの道のり


温泉楽しみだな~!ちゃんと日本みたいに熱い温泉だろうか?

ワクワクしながら、いざ出発。

と、早速驚きの光景が。

この道を行くの?(笑)

温泉までの道のりは、いつ崩れてもおかしくないようなアドベンチャー感満載のでこぼこ道でした。

しかも直前まで雨が降っていたので(イフガオの天気は一時間に三回変わる)足元はぬかるみ。

すぐにディズニーランドのアトラクション「インディージョーンズ」のメロディーが私の頭の中で再生され始めました。

さらに私の気を遠くさせたのは、温泉までどのくらい歩くのかを誰も知らないという事実。

 

~ここからは、温泉に到着するまでの風景をお楽しみください☆~

は足を滑らせ田んぼにハマり、このザマ。
注)一歩間違えたら大けがなので本当に注意が必要。

一緒に行った友人たちは平気な様子でスタスタ歩いていったけど、軽度の高所恐怖症な私は 道幅わずか30センチ強・足元左は田んぼ・右は崖・手すりなし・そして何より終わりが見えないこの状況に、半ギレ状態。

(あれ?私、温泉に来たんだよね・・・?)

一番怖かったところは水に落ちないようしがみつくのに必死で、写真なんか撮ってる暇ありませんでした。

なんで快楽を求めて温泉に入りにきたのにこんな思いをしなくちゃいけないんだ・・・

 

30分歩いたところに、人が5人入れるくらいのスペースの雨除けがりました。

この雨除けが作られた歴史的背景について彼が説明してくれたけど、私はそんなの聞いている余裕なく。ただ、

「これを過ぎたらもうすぐだ!」と彼が言ったのだけはハッキリと聞こえました。

そんな気はしていたけど案の定、もうすぐと言われてから温泉に到着するまでしっかり40分かかる(笑)

でも、辛いことだけじゃない。

道中、こーんなに綺麗な景色も見られた!

これを見て、もう少し頑張ろう・・・!と思えたよ(涙)

ありがとう、棚田。

 

温泉だからとビーチサンダルで行ったのは大失敗でした。

とにかく道幅が狭く、雨上がりでぬかるんで怖いので(落ちる場所、田んぼ or 崖の二択だし)途中から裸足で歩く。。

▼この橋が見えたら温泉はもう目の前!(今度こそ本当)

ついに到着・・・!

目的地までの所要時間

・出発時刻 13:50
・到着時刻 14:56

スタートからの所要時間、実に1時間。

恐怖と戦いながら頑張った・・・ついに、イフガオの天然温泉「Bogyah Hot Spring」に到着!!!

レトロな雰囲気

こじんまりとした、イフガオらしい、綺麗な温泉。

温泉特有の硫黄のにおいが、日本を思い出させます。

天然の温泉なので、日本人も満足な熱~いお湯。めちゃくちゃ気持ちいい・・・!

▼フィリピーノと肩を並べて温泉に浸かる、レアな体験

日本を出て以来の本物の温泉と、過酷な道中頑張った達成感とでWで気持ちよくてずっと浸かっていたかったけど、小雨が降り始めたのでそそくさと退散。

▼隣は水風呂だと聞いたけど、これただの川だよね・・・?

▼清潔なシャワールームとトイレも無料

あ~、気持ちよかった~!!!

帰りは行きより恐怖心も薄れ(なんだろう、二回目にして少し田んぼの細道を歩くのに慣れたんだな)、気分良く、楽しく帰りました♪←単純

▼田んぼを撮影する余裕すら生まれた帰り道

▼小学生の下校時刻

この地域の教育は高校までしかないので、大学以上進学する人はフンドゥアンから出ないといけないらしい。

だから彼の親戚はみんなイフガオからバギオに来てたのかー。

まとめ:イフガオ天然温泉の旅、心構え五箇条

~イフガオ天然温泉の旅、心構え五箇条~

一.滑らない靴で行くべし
一.荷物は最小限に
一.現地ガイドは雇うべし
一.高所恐怖症の人は無理
一.天然温泉は最&高

(解説)
一.ビーチサンダル、スカートは厳禁。動きやすい服装、滑らない靴で行くことをおすすめします。ただの温泉に行くのではないのです。これは、冒険です。
一.まさか一時間歩くと思ってもみなかった私たちは、あれこれ細々したものを持って行って後悔しました。タオル、着替え、貴重品をコンパクトにまとめて行きましょう。
一.ゲートをくぐったら最後、道しるべは何もありません。(私たちも途中迷って人に聞いた)現地の知り合いがいない場合はガイドを雇いましょう。
一.軽度の私でも足がすくむほど怖かったから、高所恐怖症の人は無理だと思う。あとは妊婦さんとか、ご年配の方も(普段から鍛えていて足腰に自信のある方以外は)やめたほうがいいでしょう。
一.頑張った先には最高の温泉が待ってます。これは約束します。バギオのHot Springのように水風呂でしたなんてことはありません。

 

今度フンドゥアンに友達連れてきたら絶対にここ行こう!って思えるくらい良いところでした。

いつも移動がレンタカーなので、肝心なアクセス情報が添えられなくて申し訳ない。。!
次回はレンタカーなしの公共交通機関(乗合いバン、バス、ジプニー、トライシクル)限定のイフガオ旅してみます。