とある金曜の昼下がり。
職場の給湯室でいつものようにお弁当を食べていたら、夫から着信。
数分後、夫から「ついたよー」と再度メッセージ。
どぅぇっ!と思わず変な声が出た。
まあまあな雨の中、休みでやることがないからって職場まで会いにきてくれたらしい。
I just miss you. ってさらっと言えちゃうところ、いいよね~。
夫と一緒になってから、映画の中だけだと思っていた激甘なセリフを自分が日常会話に織り交ぜるようになってびっくりしてる。
まさか・・・と思いながら、小走りで待っている夫の元へ行くと、やっぱりそのまさかだった。
夫は、私のオフィスに入って二人でおしゃべりできると思ったらしい。
日本でそういうの全然ウェルカムな会社って何割くらいあるんだろう?
少なくとも私のところは職業柄NG。
入り口で警備員に止められて、文字通り「門前払い」をくらっていた。
しかも、歩道に面しているタイル(?)を踏むことすら許されず笑、
「あーダメダメ、そこ踏まないでー、『外』で待っててね。」と言われたというから笑ってしまったw
近くにスタバくらいあるだろうと思って手ぶらできたら何もなくて、
仕方なくコンビニで買ってきたよ、とパサルボン(=手土産)のキャラメルマキアートを悲しそうにハイッと渡されたところまで、しっかりと夫らしい。
結局、雨の中傘をさしての立ち話も長くはできず、休みの日にわざわざ私に会いに来た夫は5分弱で帰って行った。
バギオにいた頃、夫は、(ざっと30~40人はいる)家族親戚はもちろん
ありとあらゆる友人知人に私を紹介してくれたんだけど
(数百人いるFacebookの友達一覧も、ひとりひとり画面上で関係性を説明してくれた。笑)
学生の頃にアルバイトをしていたという市役所のオフィスにも「コノミを紹介したい」と連れて行ってくれた。
平日の昼間、がっつり開庁時間中に。笑
一歩中に入るとみんな手をとめて、「ダニエル~!よくきたね!」と歓迎ムード。
手土産のパンデサルを渡すと、「アイスのほうがよかった!」と言って誰かがアイスを買いに行った。
※パンデサル=国民に愛される、一個2ペソの激うまパン
そこから小一時間、私たちを取り囲んでアイスを食べながらの談笑タイム。
お義母さんはよく小学生の義妹をオフィスに連れてってるし、
夫の職場に義妹がついていくこともよくあった。
そこに行けばフリーWi-Fiでスマホが使い放題だからという理由で。笑
そんな「職場」をイメージして私に会いにきたもんだから、
入口まで来てまさかタイルさえ踏ませてもらえないとは
夫にとってはとんでもないカルチャーショックだったことでしょう。笑
スイートな夫にもらったキャラメルマキアートはいつもより一層甘く感じて、
昔から変わらない夫の優しさに満たされつつ、午後は仕事がはかどったのでした。
強く生きてくれ、夫!
今日は昼休みに、夫が仕事休みでやることないからってわざわざ電車に乗って職場までこれ届けにきてくれた😂💘
フィリピンって職場だろうが誰でも入れるもんね。文字通り門前払いされた夫と、門の前でお話しして癒された数分間だった。ありがとう! pic.twitter.com/8zca6nLfKH
— コノミ🇵🇭バギオ時々イフガオ (@knm_pinas) May 13, 2022