Magandang gabi! コノミです。
先日、念願のバロットをせっかく手に入れたにも関わらずあと一歩のところで食べられなかったという記事を書きました。(まだの方はこちら)
あの恐怖体験のおよそ一週間後にナイトマーケットにてあっさりと克服したので、今回はそのことについて書きたいと思います。
バギオのナイトマーケット事情

毎日21時から深夜2時まで元気に開市しているバギオのナイトマーケット。
道路を塞いで夜だけ市場にするので、開市の30分以上前から商品や道具一式を持った人と待機客がずらりと行列しています。

21時になった瞬間に一斉に準備開始するので、20時30分頃から街に出てマーケットが出来上がる風景を見るのも面白いですよ。
さあ今夜も売るぞ!っていう人々の活気がすごいんだ。
さっきまで道路だったのが、ものの15分でマーケットに早変わりする。


彼が幼い頃は、セッションロード付近でMami(フィリピン風ラーメン)を一杯15ペソで歩き売りするおじさんがいたんだけど、今はそういう人たちがみんなナイトマーケットに流れてしまったらしく、残念だと言ってました。
もちろん ナイトマーケットの方が観光客が多いため高く大量に売れるから だけど、小さい頃からなじみのあるものがなくなってしまうのは、いつだって寂しいよね。
▼ナイトマーケットはこちら(毎日21:00~深夜2:00)
いざ、実食。
今回は絶対にイケる自信があった。
なぜなら、前回の考察をもとに敗因をすべて取り払ったから。
舞台は深夜まで多くの観光客で賑わうナイトマーケット。
孤独で怖くてしょうがなかった前回とは違う。
そう。万が一何かあっても助けを求める人がたくさんいるのです!!!(今思えば何かってなんだ?雛鳥が急に生き返るとか?)
そういうことで、私は自信に満ち溢れていた。
・・・
ほどなくして、奴を発見。

・BALUT 15ペソ
・PENOY 12ペソ
バロットは有精卵でアヒル入り。ペノイは無精卵なのでアヒルなし。
注:PINOYというとフィリピン人という意味になってしまうので「Can I have one pinoy?」などと言わないように気を付けてください。
余裕だと思っていたのに、いざ奴を目の前にしていつでも食べていいよー!っていう状況になると、この間の恐怖を思い出してまた足がすくんでしまった。
すると、邪魔だと言わんばかりに私の横をすり抜けてバロットを買っていく観光客がぞろぞろ。
この瞬間、私のローカルフードファイター魂(自称)に火が付いた。
この人たちに食べられて私に食べられないわけがない・・・!
意を決して手を伸ばそうとすると、6人ほどのフィリピン人男女グループがバロットを買いにきた。
そのうちの一人が私に気付いて譲ってくれようとしたので、ここぞとばかりに「先にどうぞ!!!」と譲り返した。
実際には「You go first!!!」と言ったので、「あなたが先に食べてみせてよ!」ってニュアンスだったと思う。(初対面で図々しい)


快く先にいってくれた。お酢と塩をこうやってかけるんだよーって教えてくれた。
セブ島出身だという彼から、直々にバロット食べ方講座を受ける。なんて贅沢なコース・・・!
彼らが美味しそうにいただく姿をしっかりと見届けて、いざ実食。



ゆで卵とチキンの味。ふつうにおいしい。
たまにパリッとした羽根の食感があるけど、別に気にならない。
・・・
こうして、トラウマだったバロットをあっさり克服したのでした。
意外とチョロかったし、本当にゆで卵とチキンの味だったので別に食レポすることがない。
(あの恐怖は一体なんだったんだ・・・)
(余談)バロットは精力増強に効果的だということなんですが、お腹が空いたとか言って一度に3個も食べてたセブ島出身の彼はその夜どんな予定があったのか気になる。
髪型もばっちりキマってたし、心なしかめちゃくちゃ生き生きとしてた気がする。
【考察】バロットの数だけドラマが存在する
バロットを初めて食べた感想は、
ゆで卵とチキン。それ以上でもそれ以下でもない。
それ以外に言えることは、
私が今回実食に至るまでに一度の挫折を味わったように、世界にはバロットの数だけドラマが存在するということではないだろうか。
私にバロットの食べ方講座を無料で提供してくれたセブ島出身の彼だって、あの後恋人と熱い夜を過ごした末にプロポーズを成功させたかもしれないし
はたまたプロポーズするも振られてしまい、今は新しいパートナーと幸せに暮らしているかもしれません。
そう考えると、バロットっていう食べ物はなんて奥深いんだと思いませんか?