フィリピンに恋して。
~フィリピン・バギオのリアルライフ~
国際恋愛・国際結婚 PR

コロナ禍のフィリピンで彼氏が謎の病にかかった話。

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

コロナ禍で先の見えない中、2019年11月から約10ヶ月にわたるフィリピン人彼氏との同棲生活 in バギオに一旦区切りをつけ、先日帰国した。

そんなわけで彼とは絶賛二度目の遠距離恋愛中。

ロックダウン中は私も彼も体調を崩しがちだった。なにかと病院にお世話になることが多く、フィリピンの医療費の高さと保険制度のポンコツさ、それに日本の医療の素晴らしさを痛感することに。

私の闘病記(下記リンクより)に引き続き、今回は彼が原因不明の病魔に襲われた話を記録用に残しておこうと思う。

フィリピン人パートナーを持つ方は同じ経験をする可能性があるので(理由は後述)、一読されることをおすすめします。

【完全実話】フィリピンでアラサー女子がアタマジラミに感染した話。これは、コロナ禍のフィリピンで繰り広げられた、アラサー日本人女子とアタマジラミとの壮絶な戦いを描いたノンフィクション物語です。...

持病の副鼻腔炎が悪化して病院へ

元々副鼻腔炎持ちの彼。

日常生活に支障はないけれど、右側の鼻~目のあたりにかけて膿がたまっていて、気温が下がるとその部分が痛むらしい(バギオの雨期は寒く、暖房はないため室内でもジャケットを着ているほど)。

その副鼻腔炎がどうやら悪化して可哀想だったので、内科へ行って薬を処方してもらった。

薬の副作用?下痢を発症

処方されたのは、飲み薬3種類と鼻用のスプレー。

その薬を服用し始めた翌日から、彼が下痢をするようになった。

その時は、「薬の副作用かもね~」と、とくに気にしていなかったんだけど・・・(ネットで薬の副作用調べると、大体下痢は入ってる)

治まらない下痢。内科へ

彼が毎日のように下痢をし始めてから2週目に突入。

一週間も連続で下痢なんて今まで身内で聞いたことがなかったので、その時点で私の具合が悪くなるほど心配していた。

下痢以外は何の症状もなくいたって元気だったけど、とりあえず前回と同じセンターモール前の内科へ。

小さなクリニックのおばあちゃん先生。

問診のあと、一言「なんでかしらね~」

(大丈夫かこの人・・・)

とりあえず下痢止めかなんかの薬を処方してもらい、この日は終了。

大病を疑って総合病院へ

その後も彼の下痢は毎日続き、4週目に突入した頃、彼の症状に変化はなかったものの私の不安がピークに達したため、医療費が高いから行きたくないとゴネる彼を半ば無理矢理総合病院に連れていった。

私としては、ここで何かしら見つかってほしかった(じゃないといよいよ何が原因か分からないので)

しかし血液検査&検便の結果、すべて異常なし。

じゃあこの下痢は一体なんなんだ・・・

診断結果は〇〇〇〇症

彼の検査結果をまじまじと見ながら医師が言った。

ドクター
ドクター
血液も便も異常なし。あと可能性として考えられるのは乳糖不耐症くらいかしら

乳糖不耐症(Lactose intolerance)とは、牛乳など「乳糖(ラクトース)」が含まれる乳製品を摂ったときに下痢、腹痛、吐き気などの症状が表れる状態のことだ。

乳糖不耐症の原因は、乳糖を分解するのに必要な消化酵素「ラクターゼ」の不足。

ラクターゼは、赤ちゃんの頃は体内でたくさん産生されるが離乳後には減っていくため、離乳後の子どもや大人がかかりやすく、地域別にみるとヨーロッパ圏に比べアジア人に多くみられるらしい。

乳糖が含まれる食品の例として、牛乳、生クリーム、アイスクリーム、ヨーグルト、熟成チーズなどがある。

また、子どものころから日常的に乳製品を摂取し続けている人はなりにくいといわれている。

 

フィリピンでは乳製品は贅沢品。

彼の実家の冷蔵庫には牛乳があることもあるけど、それは成長期の妹たち専用。彼が口をつけると妹に “That’s mine!!” と怒られる(笑)

私もバギオで彼と住み始めてから、節約のため乳製品を摂らない生活をしてた。

毎日3食ほぼ自炊でフィリピン料理。

ところがロックダウンが始まって4~5か月、私のストレスが限界に達してしまい、その頃を境に「このままじゃストレスでおかしくなってしまう」と思った私は、フードパンダ(日本でいうウーバーイーツ)で贅沢品を頼むようになった。

ピザや、チーズたっぷりのジョリビーパスタ、マックシェイクにアイスクリーム。。。スーパーで普段は買わないヨーグルトや牛乳などを購入し、シチューなどフィリピン料理ではないものを作るようになった。

考えてみれば、そんな食生活を始めたのと彼の下痢が始まった時期が、見事に一致していた。

副鼻腔炎の薬をもらった翌日から始まったので薬の副作用かーと思っていたけれど、それはたまたまだったらしい。

ネットの情報によれば、乳糖不耐症は深刻な病気ではないけれど、一度発症すると治すのが難しいらしい。

私のせいでこんなことになってしまって、本当に申し訳ない気持ちになった。

また、乳糖不耐症は今のところ診断する明確な方法がないらしく、乳糖不耐症かどうかチェックするためには乳糖の含まれる食品を摂取して下痢や吐き気などの症状が出るかどうか様子を見るしかないとのこと。

なので彼も「100%乳糖不耐症です」と断言されたわけではないのだけど、とりあえず医師に言われたとおり、一度乳製品を一切絶ってみる→ 乳製品を摂取して反応をみる という方法をとった。

するとやはり、牛乳やアイスクリームなどを飲んだり食べたりしたあとにはお腹を下すことが分かった。

私と離れて実家に戻った今は、固い便が出るようになったみたいでほっとした(便事情の掲載について、事前に本人の許可とってます。笑)

でも実家に戻ってすぐに治ったわけじゃないから、やっぱりストレス性の何かだったのかなあ。

あなたのフィリピン人パートナーは大丈夫?

日本とフィリピンとでは、食生活はまったく違う。

今まで乳製品を摂取する習慣のなかったフィリピン人パートナーが、急な食生活の変化により乳糖不耐症になってしまう・・・なんていうことがあるかもしれない。

パートナーが毎日お腹を下しているのを見るのはなかなか辛いものがあるし、自分の食生活に合わせてもらったばかりに大切な人が体を壊してしまって、とても申し訳なく、悲しい気持ちになる。

一緒に住み始める時に「こういうこともあるんだ」くらいに頭の片隅に入れておくといいかもしれない。