ついに、夫が日本の運転免許証を取得した。
ダニエル、台風直撃のなか学科&技能一発合格で免許取得!!!!!!!!!これにて1年8ヶ月に及ぶ外免切替完了!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! #外免切替 #二度とやらない
— コノミ🇵🇭バギオ時々イフガオ (@knm_pinas) September 8, 2023
「外免切替って1年8ヶ月もかかるのですか」とフォロワーからいただいたコメントに「
どうして1年8ヶ月もかかったのか考えた。
二度の書類不備で事前審査を落ち、
そうか。夫のアキレス腱断裂で3ヶ月の療養、試験を受けるのに3
Contents
日本人妻の凡ミス
2023年9月8日。
決戦の日(私は人生であと何回「決戦の日」
6月に事前審査を通過し、試験の日程を決めるとき「9月6日まで
私はこの日だけは仕事がどうしても休めないのだと、
なんと不親切なことに、
「私、仕事休めないからさ。一人で行って」
そうは言ったものの、当日はすべて日本語だろうし、これまでのことを考えるとそれが原因で落ちるかもしれないとの不安が拭えなかった。
結局、いつも何かと助けてもらっている父親に、
この日は台風13号が関東地方を直撃していて、朝から土砂降り。
私は、仕事に向かう電車の中から夫にメッセージを送った。
「Be confident but be careful. Don’t get too excited.」
本人にはまったく響いていなさそうだが、夫のことをよく分かっている日本人妻だからこその適切な助言であったと思う。
実況中継
私の心配性を、父はよく分かっている。
デスクの視界に入る位置にスマホを置いて仕事をしながら緊急事態に備えていると、
「書類に証紙と写真貼って、コースも歩いて回った。今、食事中」
「受付は1番だった!」
「視力、色覚は合格!」
「筆記試験が始まった。10分間」
「採点中」
「受かった!筆記は」
「今、実技試験待ち」
「実技も一発合格!!!」
こうして8行で完結させてしまうと味気な
外免切替はもう二度とごめんだが、
だから、今回の試験に付き添いで行けなかったことが心底悔やまれた。
父も私と同じで絶対に面白がるタイプなので「父、
この日に試験を受けた外国人は全部で12人で、そのうち日本語で試験に挑んだカンボジア人1人以外は全員筆記試験を合格し(筆記は言語を選べる)、夫を含めた3人が技能試験を一発合格した。
10問の筆記テストはおどろくほど簡単だったらしい。
筆記で落ちるわけがないと最初から余裕をかましていた夫に「そういうこという人ほど落ちるのは目に見えてる。この問題集を暗唱できるまでやってから言え」そういって無理やり購入した問題集だ。
高かったので、いらなかったと言われてムッとしたが、問題の内容を聞いたところたしかにまったくもって必要なさそうだった(笑)
神の子
一週間ほど前に、夫は今年5つ目の四つ葉のクローバーを見つけて
去年、
5つのクローバーは、すべて今の職場に移ってからのことだ。
夫のキャラクターというところも大きい。
それに、
じつは今回も、実技試験終了後、車の中で「う〜ん。
「ダニエルは神の子だよ。神がいつも味方についてる。
夫はハハッと明るく笑った。
登場人物
夜、父がウイスキーグラスを片手に笑いながら言った。
「なんか、いろんな人に助けられたね。外免切替ひとつだけでも」
正直、1年8ヶ月という時間がかかっているので、
・ドライビングスクール(フィリピンでの前職)時代の上司
陽気でお金持ちなマダム。フィリピン免許証の再発行についてアドバイスをくれ、
・ドライビングスクール時代の元同僚
第一回の審査で求められた追加書類の取得に手を挙げて協力してく
・姉夫婦と、工場時代の元同僚
大使館に提出する書類に公証をもらうため、
・マニラに住む謎の親戚
ダニエルの父親の弟の別れた妻の息子。マニラ在住で書類の入手を頼める人がいないか探していたところ、
・バギオの義家族
追加で提出した書類の一つが却下され、
・父親
いうまでもなく、今回に限らず事あるごとに助けてもらっている。今回は、仕事で休みをとって夫の決戦に立ち会ってくれた。
考えてみれば、私たち夫婦が現地にいないのにこの複雑な手続きを終え、夫が日本の運転免許証を手にできたことはすごいことだ。これは何かあるたびに夫と自分にリマインドするよう言い聞かせていることだが、私たちは本当に周りの人の助けがあって生活できている。
今回、その思いをより強くした。
免許を取得した翌日、仕事に行く私を夫が駅まで送ってくれた。
日本にくる少し前にフィリピンで愛車を売ったから、公道を走るのは約二年半ぶりだ。しかも、きちんと舗装された平らな道。「頭文字D」のファンでもある夫は、この日本の道路を自分の運転で走ることをどんなに夢みていたことだろう。
夫の嬉しいきもちをブチ壊すかのように、
「そこ!ちゃんと一時停止しないと」「ス、スピード出しすぎじゃない?」「寄り道しないでまっすぐ帰ってね」と、日本人妻節が炸裂。
しばらくは、車に乗るたびに心穏やかではいられなさそうだ。