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【短期滞在ビザ】フィリピン人の恋人を日本に招待する方法【写真付き解説】

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コロナ禍で遠距離恋愛しているみなさん、お元気ですか?

私たち二人も、コロナウイルスによって離れ離れになったカップルのうちの一組です。

久々の遠距離恋愛で、初心に返った気持ち。

毎日のビデオ通話やメッセンジャーでのやり取りは楽しいけど、やっぱり生で見たいし触りたい(変な意味ではない)。

しばらく会えそうにもないので夜な夜な写真をスクロールして思い出に入り浸っていたら、2019年に短期滞在ビザで恋人を日本に招待したときの写真やら資料やらが発掘されました。

そういえばこのビザの申請方法に関して記事にしてほしいと数人に依頼されていたのを思い出したので、これを機にまとめておきます。

コロナ禍でパートナーと次にいつ会えるかわからず悶々としているそこのあなた!

規制が緩和されてビザが発給されるようになったらすぐさま行動にうつせるように、今からビザの申請方法をイメージしておきましょう♪

はじめに:短期滞在ビザの申請はプロに依頼せず自分でできる

ビザを申請するとき、まず最初に考えるのが「プロに依頼するべき?」という点だと思います。

結論からいうと、観光を目的とした短期滞在ビザの申請は自力でできます。

プロに頼めば楽&安心というオプションがもれなくついてきますが、大体相場は4万円~。

入国管理局や行政書士事務所の公式サイトなどをいくつか見ておけば、問題なく書類作成にとりかかれます。

私たちの場合は少しでもお金を節約したかったので、自力で申請することにしました。

短期滞在ビザとは?

日本人がフィリピンへ旅行に行く際には30日以内であればビザが不要ですが、フィリピン人が日本に入国するには日数によらずビザが必要になります。

「フィリピン人の恋人を日本に招待する」際に必要なビザは、短期滞在ビザ(90日以内の滞在)。

短期滞在ビザには3種類あって、

(1)短期商用等(会議出席、商談、文化交流etc.)
(2)親族訪問(原則として、配偶者、血族及び婚族3親等内)
(3)知人訪問/観光

に分けられます。

恋人を招待する場合は、(3)知人訪問/観光 に該当します。

このビザを申請するにあたっての必要書類や実際の手順については、下記リンクを読めば全て分かるようになっています。
一時有効の短期滞在ビザを申請する手続の概要(外務省 公式HP)

短期滞在ビザ申請に必要な書類

ビザ申請に必要な書類のフォーマットは、こちらからすべてダウンロード可能(外務省公式HPより)。

提出書類は以下の通りです。

▼フィリピン側で準備するもの
①パスポート
②ビザ申請書 1通
③写真 1葉
④PSA発行の出生証明書
⑤婚姻証明書(既婚者のみ)
⑥知人関係証明資料(写真、手紙、メッセージのやり取り、国際電話通話明細書、送金控 等)
⑦公的機関が発給する申請人またはその扶養者の所得証明書または貯金通帳及び納税証明書

▼日本側で準備するもの
⑧招へい理由書
⑨招へい理由に関する資料(知人関係説明書、戸籍謄本等)
⑩滞在予定表
⑪住民票(世帯全員の続柄が記載されているもの)
⑫(招へい人または身元保証人が外国人の場合のみ)有効な在留カード(又は特別永住者証明書)の裏表コピー、住民票(マイナンバー(個人番号)、住民票コード以外の記載事項が省略されていないもの)

▼日本側(招へい人)が渡航費用の一部または全部を負担する場合に準備するもの
⑬身元保証書
⑭身元保証人による渡航費用支弁能力の証明に係わる次の3種類の書類いずれか1点以上。なお、源泉徴収票は不可。
1)課税証明書
2)確定申告書控の写し
3)預金残高証明書

私たちの場合は、⑤⑫以外のすべてを提出しました。

この記事では、特に書き方が曖昧と思われる

・招へい理由書(+追加資料「招へい経緯書」)
・身元保証書
・滞在予定表
・知人関係証明資料(写真、手紙、メッセージのやり取り、国際電話通話明細書、送金控 等)

について、写真付きで分かりやすく解説していきます(②ビザ申請書は、先ほど貼ったリンクから用紙をダウンロードして空欄を埋めるだけで特に難しいことはありません)。

招へい人と身元保証人について

フィリピン人(=ビザ申請人)を日本に招待する場合、

①招へい人(招待する人)
②身元保証人(ビザ申請人が日本に滞在中、経済的な責任を担う人)
の二つが必要になります。

この時、招へい人が身元保証人を兼任することが一般的な方法ですが、招へい人が経済的に不安定な場合は身元保証人を別の人にお願いすることもできます。

あなたの恋人を日本に招待する場合は、招へい人=あなた です。

私の場合は、当時私が会社を退職したばかりで無職だったこともあり、経済的に安定している父親に身元保証人になってもらいました。

ここで入管がチェックするポイントは、ビザ申請人が滞在期間中に「お金が足りない!」という事態にならないかどうか。

滞在中の費用をまかなえるだけの貯金はあったので私の残高証明を提出すればよかった可能性もありますが、「無収入」ということがネックになりビザがおりなかった・・・という事態は避けたかったので、より確実な方を選びました。

【写真付き】短期滞在ビザ申請に必要な書類の書き方

ビザ申請に必要な書類のフォーマットは、ここからすべてダウンロードできます(外務省公式HPより)。

招へい理由書

招へい人がビザ申請人を日本に招待する目的について明記するものです。

フィリピン人の恋人を日本に招待する場合、

招へい人:あなた
ビザ申請人:フィリピン人の恋人

となります。

【追加資料】招へい経緯書

フィリピン人の恋人を日本に招待する際の最重要ポイントは、二人が本当のカップルかどうか(偽装カップルでないか)を証明すること。

招へい経緯書は提出書類一覧にはなく、あくまで追加資料という位置づけですが、非常に重要な書類らしいので力を入れて書きましょう。

これは私が実際に提出した資料。

ここでは二人が本物のカップルかどうかを証明するために、二人が出会ってから日本に招待するに至った経緯を事細かに書いていきます。

段落ごとのおおまかな内容は、

① 二人の出会い
出会った日付と場所、どんなシチュエーションで出会ったか

例)私と●●は、●年●月●日に、フィリピン・バギオ市内で出会いました。私は同年11月から翌年2月まで、バギオにある●●という語学学校で英語を学んでおり~、

② 親しくなった経緯
語学学校の友達と行く予定だったクリスマス旅行に彼がドライバーとして参加することになったこと

③ 交際が始まった日~その後の経過
付き合った日付、彼のご両親に紹介してもらった日付やシチュエーション、彼の家族と国内旅行に行ったこと

④ 語学学校卒業~帰国後のコミュニケーション
卒業後、一人でセブ島旅行に行く予定を変更して彼と一緒に故郷のイフガオに行ったこと、日本に帰国した日付、帰国後はビデオ通話やメッセンジャーでやり取りをしていること

⑤ 招へいに至った経緯
帰国後、彼をぜひ自分の両親に紹介したいと思ったこと

⑥ 滞在の予定について
入国/帰国の予定日、日本での行動予定

⑦ 経済的安定の証明
貯金ありますアピール(残高証明書を添付)、責任を持って面倒をみます、必ずビザの期限内に帰国させますという宣誓

例)私は現在無職であるため、父・●●が身元保証人になっておりますが、念のため私の残高証明書も併せて送付させていただきます。この度の渡航費用及び滞在費用は全て身元保証人が支払いますので~、

最後に結びの挨拶で一筆添え、私はA4二枚にまとめました。

 

最初は、親にも話したことないのに・・・とこっぱずかしい気持ちだったけど、聞きたくもない赤の他人の身の上話を毎日いくつも目にしなければならない担当者の気持ちを考えたら、私が恥ずかしがっていることなんて1ミリも気にされないなwと開き直れました(笑)

大事なのは、真実の愛を証明することです!!!

真実をありのままに、そして読み手に分かりやすくまとめることもポイント。

(※日本語のみでOKか、英訳が必要なのか分からなかったので、念には念をということで私たちは日本語ver.と英語ver.の二部を提出しました)

身元保証書

身元保証人としてビザ申請人の滞在を経済的にサポートし、何かあれば責任をとりますという書類です。

滞在予定表

滞在中の予定を、なるべく細かく書いていきます。

これが結構大変な作業。私たちは17日間の滞在だったのでまだよかったですが、これが30日分、それ以上になるとそれだけの予定をざっくりでもいいので事前に考えなければいけないということです。

もちろん事前に決めた旅程どおりに行動するというのは無理があるので、分かる範囲でOK。ここで大事なのは滞在中何かあったときにすぐに連絡がつくことなので、書いた予定が変更になっても連絡先が間違いなければ問題はないということのようです。

例)
19.4.25 日本入国6:10am ●●便(ニノイ・アキノ空港→成田国際空港)
19.4.26 招へい人自宅近隣散策
19.4.27 招へい人友人と横浜観光(中華街)

連絡先:招へい人の携帯/自宅電話番号 および 身元保証人の携帯電話番号
宿泊予定先:招へい人自宅(実家)住所

知人関係証明資料

これも二人が本物の恋人であることを証明するための大切な資料なので、恥じらいは捨てましょう。

写真や手紙、メッセージのやり取り、国際電話履歴、送金控え等がこれに該当します。

メッセージのやり取り

私は彼とのメッセージのやり取りに加え、お義母さんとのメッセージのやり取りも添付しました。お義母さんとも仲良しなのよ!というアピールです。

ご飯食べた?などの日常的な会話もよし、I love you. や babe などカップルならではの用語が入っていてもよし。ただ性的な表現や写真などはNGです。

A4サイズで2~3枚あれば十分。

二人が一緒に写っている写真

これも有力な証拠になるので、あれば提出しておきます。

ただし、2~3枚程度であればいくらでも偽装が可能なので、少し枚数があったほうがいいようです。

やっているうちに楽しくなってしまって、アルバム作りの感覚でこんなに作ってしまった(笑)

部分的にキャプションをつけます。この時、先に書いた招へい理由書の内容とズレが生じないようにすることがポイント(嘘をついていたり後ろめたいことがある人は、こういうところでボロが出る)。

書類作成後の流れ

書類をフィリピンへ郵送

日本側で作成する書類が整ったら、いよいよこれをフィリピンへ発送します。

私はフィリピンへの郵送が初めてだったので、比較的安全性が高いとされているEMSを使いました。

書類だけだと薄っぺらくて紛失される可能性があるので、他のちょっとしたギフトや新聞紙でかさ増しして小包にして送りました。

フィリピンで「郵便物が届かない!」という事態はよくあることなので、いちいち緊張しながら届くのを待たないといけません。

結果、なんと発送後5日でバギオの郵便局へ到着!超優秀。

当時、受取手数料は112ペソでした。

代理店でビザ申請

フィリピン人の短期滞在ビザ申請は、直接大使館に行かず、原則として申請先の日本大使館/総領事館/領事事務所が指定している「代理申請機関」にて行う ことになっています。

査証代理申請機関一覧(在フィリピン日本国大使館 公式HP)

彼はバギオ在住。バギオにはこの代理申請機関がないので、マニラまで行かなければなりません。一日がかりだ。。

私たちは上記リストの中の ATTIC TOURS(アティック・ツアーズ)メインオフィスを選択しました。

ネットで口コミが探せなかったので、たしかアクセスがいいとかで決めたような気がします。

長距離バスでバギオを深夜に出発し、朝方マニラ着。

無事に申請が終わると、バギオへトンボ帰り。

「結果は後日連絡する」とだけ言われ、何日かかるかもわかりませんでした(遠い目)

代理店へ結果を聞きに行く

申請から8日後、ATTIC TOURS からメールで連絡がありましたた(早い!)。

が、「結果が出たので取りに来てください」とのメッセージだけで、肝心な結果については書かれておらず。(えー!)

メールを受け取ってから5~7時間かけてマニラ支店に行き書類を受け取るその瞬間まで結果はわからないということ?(笑)

先に文面で教えてくれりゃいいのに・・・とその時は思いましたが、今となってはそのハラハラすらも楽しかったし(ビザがおりたから言えることかも)、仮に不許可だった場合、憂鬱な気持ちで長時間バスに揺られマニラに書類を取りに行くよりはいいかも(笑)

短期滞在ビザ申請にかかった費用

手続きにかかった金額はこちらです。

・各種書類発行手数料(フィリピン側の出生証明書、日本側の住民票や課税証明書等)数百円
・EMS郵送代(ちょっと金額覚えてません)
・EMS受け取り手数料 P112
・バギオ⇔マニラ間の移動のための交通費(長距離バス利用)P495×4
・代理申請機関に支払った手続き費用 P1685

ビザの申請自体には意外とお金はかかりませんが、バギオの場合は交通費が痛い。。

バギオにも役所関係の支店作ってほしい。切実に!!!

気を付けたい3つのポイント

以上が、私たちのビザ申請~取得までの道のりでした。懐かしい!

最後に、実際にビザの手続きを自分たちでやってみて「これは注意したほうがいいな」と思った点をまとめておきます。

書類の準備は早めに

1から調べてちんたら書類を準備したので、日本→フィリピン間の郵送やバギオ⇔マニラ間の往復も含めて全部で一ヶ月弱かかりましたが、難しい作業はないのでちゃっちゃとやれば全然短期間で終わります。

いずれにせよ、コロナ明けは郵送も交通も全てが不安定だと思うので、書類準備は余裕を持って始めましょう。

書類の最終チェックは自分(日本側)ですべし

フィリピン側/日本側で準備するもの と分けられているけど、全て揃っていればどの書類をどちらで用意しても構いません。

私たちの場合は、全ての書類の作成・チェックは私が担当しました。(書類不備のせいで審査が通らなかったらイヤなのでw)

彼に記入してもらう部分も、自分で「これと全く同じように書いて」と彼に写メを送り(自分は日本、相手はフィリピンにいるので)記入後は写メを送ってもらって一文字残らずチェック。

書き写しを頼んだだけなのに、彼自身の誕生日を書き間違えていたり、私の住所のスペルを間違えていたりしました(なぜ確認しない?笑)

公式書類も平気で誤字があったりするのがフィリピンという国。

一言一句、誤字脱字が一切許されない日本の文化なんて到底理解できないと思います。これは嫌味ではなく、文化の違いなのでしょうがないことです。

それを念頭において、提出書類は穴が開くまで念入りにチェックすることをおすすめします。

ビザが通らなかったとき、国はその理由を親切に教えてはくれません。

コピーはとっておくべし

提出した書類は全てコピーorデータにしてとっておきましょう。

何かあったときのため・・・というのももちろんそうですが、二人で頑張ってビザを申請したことは、後々とてもいい思い出になるはず。

私も今回この記事を書くにあたって一年ぶりに書類を引っ張り出してみて、「そういえばこんな作業してたな~」と懐かしい気持ちになりました。

まとめ:ビザ申請は楽しい!

最初は、準備する書類が山ほどあってギョッとしたビザ申請。

始めてみたら楽しくて熱中してやっていました。とくに招へい経緯書とアルバムづくり(違)は、二人の思い出を改めて振り返るいい機会にもなりました。

そしてその大変な作業を終え、書類を提出してからはドキドキして夜も眠れない日々が続き、ついにビザがおりた瞬間のその喜びは言葉にはなりません。

この世界的パンデミックが一刻も早く終息して、すべてのカップルがはやく再会できますように。

尚、不明点ある方は直接聞いてもらえれば出来る限りお答えします。