
~実録・バギオで妊娠したシリーズ~ も、残すところあと2話で完結というところまできました。
自分のための備忘録だけど、この先フィリピン又はバギオで妊婦ライフを予定している方の、少しでも参考になれば幸いです。
連載なので過去記事もぜひ読んでください。



下腹部にしこり発見。総合病院へ
昨日の夜、腰痛が酷くて(腰痛自体は少し前からあった)症状的に坐骨神経痛かなーと思ったから、YouTubeにあった坐骨神経痛用のストレッチを少しして、そのあとダニエルにマッサージしてもらった。
寝ようとすると、右の下腹部が痛くて眠れない。
どんな姿勢でも横になると痛いので、クッションを重ねて半分横になり+半分座った状態で朝まで寝た。
朝起きると、昨日痛みを感じた箇所に500円玉くらいのしこりがあるのが触ってわかる。
赤ちゃんの頭かなー?と呑気に考えてたけど、歩くのも苦痛なので念のためノートルダム病院へ行くことにした。
病院の敷地に入ると、
「敷地内、ラッパ吹くの禁止」の文字が書いた大きな看板があった。
どういうこと?(痛くてそれどころじゃなかったから写真撮ってないけど今思えば面白いなw)
まずは総合受付で順番を待つ。
椅子に座ることができず床にうずくまる形で待っていると、他の患者に奇異の目で見られた。
一時間くらいして、男の先生が来た。
その場で問診。待っている間は全く気が付かなかったけど、神様への祈りの放送が院内に爆音で流れ続けていてお医者さんとのコミュニケーションがとれない。
ダニエル曰く ここはキリスト教系の病院らしく、1日に13回も祈りの放送が流れるらしい。
いや、いいんだけどボリュームよ・・・
フィリピンの病院で知った、日本の非常識
問診が終わり30分くらい待った頃、ようやく中に通される。
だだっ広い部屋に数メートル間隔でベッドが並んでいて、それぞれがカーテンで仕切られている。

若い男の先生がきて、自己紹介をしてから「女の先生を呼ぶから心配しないで」と言ってくれた。
ベッドの上でさらに30分くらい待つと、また同じ先生が戻ってきて
「女の先生が手術に当たっているのですぐに来られない。別の男の先生が来るけど、彼はこの分野の専門の人だよ。大丈夫?」
と、男の先生が女性の身体を診ることに関して、事前にこちらの意思を確認してくれた。
手術担当の別の先生が診に来てくれたときも、診察を始める前に首から下げた名札を見せて自己紹介をしたあと、私の英語がつたないことを察して、簡単な英語でゆっくりと喋ってくれた。
何より、横にダニエルがいるのに、ダニエルではなく私の目を見て話してくれたことが嬉しかった。
だから、私もダニエルを頼らず自分で理解しようとした。
しこりのある腹部を見せようと、自分から洋服を捲ろうとしたら「捲らなくていい!」って慌てて止められた。
どのお医者さんも、男性はギリギリまで「服を捲らなくていい」って言ってくれる。
こういう気遣いって日本では(少なくとも私は)感じたことがなくて、逆に「こっちは医者だから はよ見せろ」という無言の圧を感じる。勿論すべてではない。
私にとってはそれが当たり前になっていたから、服の内側だろうとお医者さんに患部を見せることに対して抵抗がなくなっていたんだけど、
フィリピンでは、たとえ医師と患者という関係性であっても、女性の意思が尊重されている。
ここの病院だけじゃない。バギオで複数の病院に行ったけど、どこでもそうだった。
バギオで妊娠したおかげで、自分にとっての当たり前の異常さを知ることができて、いい意味で常識がぶっ壊されてよかった。
さらにびっくりしたのが、いつも検診で診てもらっているドクターが休みにも関わらず私服で駆けつけてくれたこと。
ダニエルがメッセンジャーで症状を報告してくれていたようで、わざわざ様子を見にきてくれて、少ししたら帰っていった。
医者がフリーで働くフィリピンだからできることだけど、患者一人のためにここまでしてくれるなんて、信じられない。
すごく不安な気持ちで病院にきたけど、外国人の私に対してみんなが優しくて涙が出そうだった。
悪性腫瘍 or 子宮筋腫
改めて問診と触診をして、先生が言った。
「悪性腫瘍か子宮筋腫(良性)のどちらかです。」
頭が真っ白になった。
私が取り乱して泣いていたので、ダニエルが代わりに説明を聞いて、私の家族にもメッセンジャーのグループで逐一報告してくれていた。
触診では分からないのでエコーで腫瘍の正体を確かめることになった。
人生初の車椅子に乗り、別室に移ってエコー。
結果、しこりの正体は子宮筋腫と判明。
よかった・・・。
通常子宮筋腫は痛みがないらしく、痛みの原因は不明。妊娠中なので手術もできない。できることは、妊婦OKな市販の痛み止めを飲む、患部をあたためる、のみだと言われた。
前回、べつの病院で行ったエコー検査で唐突に赤ちゃんの性別を発表されておったまげたけど、今日のエコーの先生は「性別わかるよ。知りたい?」ってちゃんと聞いてくれた(笑)
「もう聞いたよ、女の子だって」って言ったけどw
いつもより性能のいい機械だったので、初めて我が子の姿を2Dでくっきりとみることができた。

「立派な鼻だね」と褒められた。
頭の形、教科書の見本みたいに綺麗だった。
帰宅
ノートルダム病院は満床のため、入院希望なら他の病院を紹介するけど、痛みが引かなかったり、悪化したり、吐き気があったりした場合は即病院という条件付きで家に帰ってもいい と言われたので帰って様子を見ることにした。
念のため少し見てもらおうくらいの軽い気持ちで病院にきたら、かなりの長丁場になって、帰る頃には外は真っ暗だった。
・超音波検査
・尿検査
・血液検査
全部で4600ペソ(約10,000円)。
そんなにかかると思わずカードも家に置いてきてたので、ダニエルのID(身分証)を人質に明日支払いをすることになった。
車に乗るとき、暗がり+土砂降りの中いそいでID受け取って帰宅したら、ダニエルのIDに重なって他人のIDまでもらってきてた。
そしてエコーの写真には KANOMI, 検査結果の紙には KINOMI と書いてあった。
私の名前は KONOMI。
何もかも、なんで確認しないんだろう。慣れたけどいつまでも本当に不思議(笑)
良いニュースは、悪性の腫瘍ではなかったこと。
心配は、痛みの原因がわからないことと、胎動を感じる回数が減ったこと。
悪いニュースは、座ることも寝転がることも痛くてできないので今夜どうやって寝ようかということ。
その後、娘は順調にすくすくと育って元気に生まれてきてくれました。
バギオの先生たちと、ずっとそばに居てくれた夫には本当に感謝。
ありがとう。