フィリピンに恋して。
~フィリピン・バギオのリアルライフ~
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日比夫婦のカルチャーショックⅡ~驚愕!1か月の出費編~

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6月30日。

コノミ
コノミ
ハイ、これ今月分。
ダニエル
ダニエル
…What?? だけどこれ、ほぼ給料なくなっちゃうよ(泣)

 

月末ということで、夫に支払ってもらう「今月の出費」を一覧にして渡した。

クレジットの引落とし日と給料日の兼ね合いもあって、今月は夫の分も私が立て替えて、後日請求した形だ。

私の殴り書きメモを二度見したあと、神妙な顔でしばらくまじまじとリストを眺め、そうか〜と、深い溜め息をついていた。

毎日頑張って働いた給料が、あっという間に支払いに消えて、ほとんど手元に残らないんだもん。そりゃそうなるよねえ。わかる。

バギオにいた頃は、家賃、水道光熱費、食費、交通費、全部含め大人二人で月々5〜6万円で生活してたと考えると、数倍だもんなあ。

 

だけど、うなだれる彼にすました顔でこう言った。

コノミ
コノミ
そうだよ。これが日本に住むってことだよ。私が毎日水筒持ち歩いて極力外でジュース買わない意味がわかったでしょ?
ダニエル
ダニエル
Yeah…

 

だから日本人は少しくらい頭が痛くても仕事に行くんだよ。という言葉が喉まで出かかったのを、寸前で飲み込んだ自分を褒めた。

 

夫の日本行きが決まった頃、何人ものフィリピン人の友達が羨ましいと言った。

日本人の私からすれば何がそんなに羨ましいのだろうと思ったけど

彼らの言葉の意味は想像に容易かった。

 

日本に住めば自動的にお金持ちになるわけじゃないー

言葉でいうのは簡単だけど、そのことに自分で気付いてほしくて、鬼畜だとは思いながらもこれまで育った環境や貯金額を一切考慮せず、家賃、生活費、保育料、スマホ代、国民年金などすべて折半で払ってもらっていたし(医療費など予定外の出費は私が出した)、夫がお金を使うことにも口出しせず見守っていたけど、

ひとまず6ヶ月目にして気付けたことは大きいんじゃないか。

これまでも同じ額だけ支払ってもらっていたけど、いつも「はい家賃」「はいスマホ代」と支払いごとにちょくちょく分けてもらってて、こうやって一括請求したことはなかったからな。

わかる、ダメージあるよね。

私も家計簿で毎月出費の記録してるけど、赤字が出たのを確認したあとは、見なかったことにしてそっと閉じてるよ(意味ねえ)

 

 

恥ずかしながら、私たち夫婦は今、お金に余裕があるわけではない。

私は、性格的にも減らせる支出はなるだけ減らそうとケチりにケチって生活しているけど、夫にはどうか私を見習ないでほしいと願ってる。

幸せなことに、夫にはよくしてくれる日本人の友人がたくさんいるから、成功してる先輩方から色々吸収していって。

同時に、豊かな生活をしているように見える人たちは必ずそうじゃない時期を経験していて、並みならぬ努力をしているってことも、ちゃんとわかる必要があると思ってる。

今のレベルを自分たちの基準にしてそこに合わせてしまうより、これから人生が豊かになる方法を追求したほうがいいに決まってる。

夫にはいつも偉そうに、やれ節約しろだの色々言ってるけど、私もわからないから一緒に勉強したいし、その辺はこれから二人で模索しながらやっていけたら良いなと思う。

 

お金で思い出したけど、お金にまつわるホラー体験をひとつ。

この間、職場で仲良しのⅠさん(日本人)に夫が

「奥さんにお小遣いどれくらい渡してんの?」

って聞かれたらしく。

 

ダニエル「おこづかいってなに?」

Ⅰさん「ほら、一か月に いくら おくさんに お金をあげているの?」

ダニエル「(…ああ!生活費のことか!)○万円です!!!ドヤア」← 我が家の生活費

Iさん「え!?マジでそんなに!?!?!ダニエル可哀想だなあ!(笑)」

 

って会話がなされたんですってよ。

それ聞いたときは「ヤメ…ヤメレェ……(震)」となりましたね。

さすがにフィリピンから半年前にやってきたばかりの夫から○万円も徴収してブランド品買い漁るほど鬼嫁ではないでしょうよ。

恐るべし日本語エラー!