12月~2月まで、バギオのWALESという学校に2ヶ月間の語学留学をしていました。
実はバギオでの語学留学はこれで二回目。
そもそも私がバギオに入り浸りだしたのは2018年末の語学留学がキッカケなんですが、その時はMONOLという別の語学学校に3ヶ月間の留学をしていました。
MONOLがバギオでもトップクラスの大規模校なのに対して、WALESは小規模校。
どちらも経験して言えるのは、大規模校/小規模校ではそれぞれ違った良さがあって、どちらが合うかは人それぞれだということ。
MONOLでの留学経験は 情報が古い&記憶が曖昧 なので、この記事ではWALESについてのみ紹介します。
注)私は今回「通学」という形で家から学校まで通っていたので、WALESの寮生活の様子や滞在に関する情報はありません。
【バギオ】WALESで語学留学
Widest Asian Learner English School(WALES)は、レガルダ通り(Legarda Rd.)をまっすぐ行って少し入ったところにあります。
徒歩圏内にセブンイレブン、ジョリビー、イナサル、マクドナルド、薬局などもあって生活には困らなそう。
バーナムパークなど街の中心地にも歩いて行ける距離です。
私がWALESを選んだ理由
WALESの魅力①:「通学」が許可されている
フィリピン留学と言えば、
・3食食事つき
・格安で学校と併設された寮に滞在できる
・滞在中の生活の面倒をすべて学校側が見てくれる(VISA手続き、病気になったときの対応等含め)
こういったことがメリットとして大きいですが、
私の場合、彼氏と一緒にアパートを借りて住んでいるので どうしても通学がよかったんです。
実は「通学」のスタイルを公に奨励している学校ってそんなになくて(とくに需要もないしね)そんな中でWALESは「通学OK」と公に謳っていたため偶然私の目にとまりました。
彼と一緒に住みながら語学学校に通いたかった私にはベストでしたね。
WALESの魅力②:小規模校だから実現できること
融通が利く、対応が早い
二校の留学経験からあくまでも両者の比較の話になってしまうけれど、WALESって生徒が出した要望に対するレスポンスがめちゃくちゃ早いんです。
例えば授業に関する変更(時間帯の変更、科目の変更、先生の変更等)。
その日の夕方に申請用紙を提出すると、次の日には完了していることがほとんどでした。
「お金を払ってきているので一日も無駄にしたくない!」という人にとっては、とても有難いサービス。
これは小規模校だからこそできる対応だと思います。
渡航前に電話でのコンサルテーションがある
日本人スタッフの金子さん(前マネージャー、現マーケティング部)の人柄がよく、大人気。
その金子さんと、渡航前に電話(もちろん日本語)でコンサルテーションがあるという至れり尽くせりぶり。
私はこの電話一本で聞きたいことを全部聞けたし、安心感が全然違いました。
また学校に直接聞けるので情報が最新&正確。(エージェントを通した連絡だとどうしてもタイムラグが発生する)
大規模校ではとても全生徒に対してできることではないですね。
アットホームな校風
小規模校の何がいいかって、アットホームで相談しやすいところ。
留学生の中には海外が初めての人もいるだろうし、
とくにフィリピンって 発展途上国だとか治安が悪いだとかマイナスなイメージがまだまだ多くて、不安を沢山抱えたまま来る人も多い。
実際に留学生活が始まると、多国籍の生徒が共同生活をする中でトラブルが発生したり(これはマジで起こる。トイレの使い方問題とか笑)、授業や学校生活に関する相談事もでてきたりします。
そんな中、私が以前留学した大規模校MONOLで感じたことは、「スタッフがみんな忙しそうで相談しにくい」「職員室がピリピリしてる」。
MONOL大好きだったけど(タピオカミルクティーおいしいよ)これは唯一ネックだったことだな~。
生徒数が多ければ必然的に問い合わせ件数も増えるので仕方ないことだけど。
WALESは、何か相談しようとスタッフルームに行くと
先生の方から「Hi!May I help you?」と声をかけてくれたのが印象的。あと、話したことのない先生が私の名前を呼んでくれたときはびっくりしましたね。
(コミュ障のため幽霊みたいに存在を消している私の名前を覚えてくれている・・・)
WALESの魅力③インターンプロジェクトがとにかく面白い!
WALESを留学先に選んだのは、完全にこのインターンプロジェクトが決め手でした。
フィリピン観光省バギオ支局(Department Of Tourisum、以下DOT)との共同プロジェクト。
インターンといっても、DOTオフィスに行ってフィリピン人と一緒に仕事をする、いわゆるお仕事体験ではなく(当初はそうだったけど最近変更になったらしい)
フィリピン観光省バギオ支局から与えられる課題『バギオに来る外国人旅行者数を昨年比15%増加させる為、SNSを活用したバギオのプロモーション戦略を考えてほしい』を基に、競合調査・企業インタビュー等を行い、観光省担当者にレポート提出・プレゼン発表等を通して改善提案をする、「4週間のプロモーション企画プロジェクト」-WALESパンフレットより原文まま
というもの。
これ読んだだけでめちゃくちゃ面白そうじゃない?
このコースがとっても価値ありだと思ったので今から宣伝します(WALESの回し者ではありません笑)
WALESのインターンプロジェクトが最強説
最強説①外部講師との屋外授業で非日常留学
プロジェクトの概要は上に書いたとおりなので割愛。
授業を主導するのは、学校が契約している外部講師の Val(チャーミング、フレンドリーで、いつも自信をくれるとっても素敵な先生♪)。
学校が組んだカリキュラムに沿って、毎日2時間この先生が授業を進めてくれます。
授業を行う場所は、その日の授業内容によりけり。
たとえば学校内の一室だったり、ネット環境のあるカフェだったり、DOTオフィスだったり。(現地集合、現地解散もあり)
▼バギオ大聖堂が綺麗に見えるカフェ
Q.費用は?
私は、ESL Flexible4週 + インターンシップ4週 = 計8週 の留学期間で、それぞれのコースの授業料(2019年12月申し込み時点)は
・ESL Flexible 4週 ¥79,100
(45分授業×5コマ)
・Internship 4週 ¥103,960
(午前:2時間のプロジェクト + 午後:45分授業×5コマ)
でした。(それ以外の費用についてはWALES公式HPを参照)
カフェで作業する日もあるけど、カフェ代はコース料金に元々含まれているのでカフェではお金を払うことはありません。
ただし現地集合&解散のときにジプニーやタクシーなどの公共交通機関を使った場合のみ、その分のお金は自分のお財布から払うことになります(私は歩くの好きで基本的に歩いてた)
Q.一日のスケジュールは?
一日のスケジュールはこんな感じ。
〈午前〉
10:00~12:00 DOT Internshipコース ※内容によって9:30~
(昼食)
〈午後〉
13:30~18:00 通常授業5コマ(ESL)
午後の授業は通常のESLと一緒で科目はリスニング、リーディング、スピーキング、ライティング、ディスカッション等 自分でカスタマイズも可能。
(プロジェクト内容と午後の授業内容はリンクしていない)
ちなみに私は当時一人でジプニーに乗れず片道一時間かけて徒歩通学してたので、午後の授業を1コマカットして17時に帰ってました(笑)
最強説②超充実のスパルタ授業
「ゆったり大人留学」のイメージが強いWALESだけど、このコースは正直言ってスパルタ。
毎日、新しい学びがあります。
そして、実践型なので身についているのをリアルタイムで実感できる。
人によってはやりたくないことをやらなければいけない、ということもでてきます。
例えば私の場合は「企業へのテレアポ」がそれでした。
社会人経験のある私。仕事柄、取引先や上司との電話は毎日のようにしていたけど、電話は一日の業務の中で一番嫌いでした。相手の表情が見えないので返答が予測できないのがイヤ。
日本語ですら苦手なことを英語でやるのは本当に嫌すぎて前日から緊張してました。
でも、限られた時間の中で毎日決められたタスクをこなさないといけないし、それをやらないことには次のタスクに進めないので、泣いても笑ってもやるしかなかった。
そして、人間やるしかなくなるとなんでもできる(笑)
あと、いつもお母さんのように見守ってくれる講師のValがついててくれたのが心強かったですね。企業へのテレアポ当日も、最終プレゼン当日も、彼女が一番緊張してたので私の緊張がほぐれました(笑)
一日2時間しかないっていうのも集中力アップの鍵。
マジで集中しないと時間内に終わらないし(頑張っても終わらないw)
終わらなければ自分の睡眠時間が削られるので、必死になります。
私は追い込まれないと頑張れないタイプなのでめちゃくちゃ合ってたと思う(笑)
「じゃあこのレポートを明日までに終わらせてきてね☆」
と、さらっと笑顔で怖いことを言う先生の嬉しそうな顔は今でも忘れられません。
毎日宿題ガンガンでます。
期間中はプレゼンが複数回あって、その前日の夜は寝る時間なかったです。
でも、すべてのカリキュラムが終了したときに圧倒的な充実感が味わえるのもこのコース。
あと個人的な感想ですが、単純にやってる内容が面白いから苦痛ではなかったです。逆にこのテーマに興味が持てない人にはおすすめしないかも。
最強説③ 4週間後、本当に伸びている
4週間で英語って伸びるの?
って思うけど、パンフレットに書いてある内容のひとつひとつが、本当に4週間後に身についていました。
1週目:ディスカッション、マインドマップ作成、PPT(パワーポイント)作成、フォーマルなレポートの構造
2週目:企業へのアポ取りメール、テレアポ、企画提案書、企業へのインタビュー
3週目:資料集め、プレゼン準備、企業に対するショートプレゼンテーション
4週目:プレゼン準備、最終プレゼンテーション
このコースで身につくのは英語の文法やボキャブラリーというより英語をツールとして何かをやり遂げる力と、自信。
ビジネスメール、テレアポ、プレゼンテーションなんていうのは普通に仕事で使えますよね。私は仕事じゃないけど直後に使う機会があってめちゃくちゃ有難かったです。
これだけの内容を 生徒2人(最大3人)+講師 という少人数制で教わることができるなんて、贅沢過ぎないか・・・?
▼プレゼンテーションの様子
最強説④実はまだあまり知られていない秘密のコース
このコースって、始まってからまだそんなに経っていなくて認知度が低いんだって(小声)
4週間で構成されたプログラムで、同時期に申し込んだ生徒がいれば複数人での受講になるけど(最大3人まで)私が受講したときには私ともう一人日本人の男の子しかいませんでした。
そして他の生徒や先生は誰もこのコースについて知らなかったので本当に認知度低いんだと思います。
受講する生徒数が少ないのには他にも理由がありそう。
・基本的な英語力が必要
・課題が多くてわりと大変
とかかな。
フィリピン留学って、第三国でのワーホリ前の基礎固めだったり、世界一周前に英語に慣れる目的できてる人が多いイメージ。だから既に喋れる人はわざわざフィリピン留学にこないんですけど、日本で事前学習頑張ってこのコースにトライするのは大いにありだと思います。
冒頭でも触れたとおりWALESは渡航前に電話でのコンサルテーションがあるんですが、
その時に日本人スタッフの金子さんから「結構キツイですけど大丈夫ですか(笑)」って軽く脅しもはいるw
私「え。そんなにきついんですか?(笑)」
金子さん「そうですね…このコース終えた人に聞くと結構しんどいみたいです、課題とか多いので」
個人的にはそれで余計に火がついた。みんなが楽しいというフィリピン留学で、誰もがとりたくないコースってどんなもんだ?と。
結果、ちゃんとしんどかったw
でも得る物が大きかった。間違いなくお値段以上のリターンがあります。
最強説⑤フィリピンのリアルを垣間見れる
基本的に留学中は、きちんと勉強ができるように環境が整っているけど、このプロジェクトは外部講師の方と屋外での作業なので、守られた学校生活では起こらない、フィリピンらしいハプニングが体験できたりします。
個人的にこれはかなりプラス要素。(笑)
ハプニングその1
寝ずに準備したDOTへの途中経過プレゼンの日がバギオの計画停電の日と重なり(計画停電といいつつ当日知らされる)暗闇の中で携帯のライトを頼りにプレゼンする。めちゃくちゃシュール。
ハプニングその2
先生が渋滞で学校まで辿り着けず急遽カフェ集合になる。渋滞はフィリピン名物。
ハプニングその3
緊張して迎えたテレアポ当日。
企業に電話 → 電波が悪くてよく聞こえない → 緊張のあまり台本を棒読みしてしまう → 相手困惑「?????」→ ガチャッ。ツー、ツー、ツー
結果:人生で初めて英語で電話をかけるも、相手に切られてしまう
この経験を通して、私はちょっとした失敗では折れない鉄の心を手に入れました。
ハプニングその4
最終プレゼン当日。私のラップトップが壊れてプレゼンテーションの画像が読み込めなくなる。その後、本番直前に解決したけどそのハプニングのせいで練習できなかった。ちなみにこれはフィリピンのせいではなく私の安いラップトップのせい。
ハプニングその5
最終プレゼン当日。DOTのお偉いさんたちが揃ってマニラ出張へ行ってしまい誰もプレゼンを見に来られなくなる(そんな時のために金子さんがプレゼンの様子をビデオに収めてちゃんと届けてくれるので大丈夫です!)
ハプニングその6
最終プレゼン当日。DOTの社員さんが来られないので代わりに学校の先生たちが見にきてくれるかも?とのこと。ウケ狙いでジョークを盛り込んだ台本。当日先生たちが全員忙しくて来られず、金子さん撮影のビデオに向かって一人ジョークを連発することに。
まとめ
ここまで読んで「自分には無理」って思う人もいるかもしれません。
私もその一人でした。流暢にしゃべれるわけではない、ボキャブラリーも圧倒的に不足しているこの状態で大丈夫かな?そんな不安を抱えながらだったけど、先生のサポートがあれば大丈夫!そして「英語」以上に価値のあることを学べること間違いなし。
以上、フィリピン留学を考えている人は、バギオにある語学学校WALESのインターンプロジェクトはお値段以上の価値があるから選択肢のひとつに入れた方がいいよ、というお話でした~。