フィリピンに恋して。
~フィリピン・バギオのリアルライフ~
バギオ PR

新型コロナウイルスによる自宅隔離措置。バギオでの生活記録1~14日目

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

新型コロナウイルスの拡大を見せているフィリピンでは

3月17日~4月14日までの期間、ルソン島全土に「強化されたコミュニティ隔離措置(Enhanced Community Quarantine)」がとられました。

細かなルールについては市、さらにバランガイによって全然違うようです。

 

期間中は原則外出禁止なので、基本的に家に籠っています。

Twitterのタイムラインでは、同じくフィリピンに滞在している方の そろそろ精神的に辛くなってきた・・・ というつぶやきをちらほら目にするようになりました。

この記事では、自身の記録を元にこの二週間どう精神を病まずに過ごしたか をシェアします。

辛いけど精神病まずに乗り切ろー!

バギオの状況は?

4月2日時点、バギオの状況は下記の通り。

・公共交通機関の営業停止
・自宅隔離措置(原則外出禁止)
・生活必需品の購入、医療機関の利用、金融取引(銀行、ATM)のみ外出許可
・バランガイごとに外出可能な曜日と時間帯の指定
・外出は一世帯につき一人
・外出時、Home Quarantine Pass(外出許可証)が必要
※ NO PASS NO GOING OUT

地域によっては 暴動やアルコール中毒による病院搬送を防ぐ為のリカーバン(禁酒令)が出ているところもあるようだけど、バギオは今のところなし。

 

バギオは他の地域に比べて動きが早かったように思います。

感染者ゼロの時点で自宅隔離措置がスタート。

その効果あってか、4月2日時点での陽性が確認されているのは13人です(入院中:10名、回復:3名、死亡:1名)。

実際の生活は?

うちのバランガイは外出できるのが火木土の午前9時~午後1時(発表されてから時間帯の変更あり)

外出できるのは一世帯につき一人だけ。

市街から離れているためバイクでの移動が必須なので、外出は全て彼にお任せしています。

そうなると私はこの隔離措置が解かれるまで丸一ヶ月家に籠りっぱなしなわけだけど(一応バランガイ内の移動は可能なのでサリサリストアには行ける)

今のところはとくにストレスなく生活できています。(もちろん心配事は尽きない)

隔離生活がスタートしてから、なんとなくiPhoneのメモ帳にその日したことを箇条書きで記録し始めました。

隔離生活 in バギオ【記録】1~14日目

3月17日 隔離生活 1日目

・「食料品店、小売店、ドラッグストア及びその他生活必需品を販売する施設は、フェイスマスクを着用していない顧客を受け入れてはならない」と市長からのお達しがある

NO FACEMASK NO SHOPPING の文字が、この日くらいからどこのお店でも見られるようになった。マスクをしていないと入口ではじかれる。

3月18日 隔離生活 2日目

・SMバギオ、一時的に閉鎖(再開時期未定)但し、生活必需品を提供する施設は営業継続
・半年ぶりにおばあちゃんとビデオコール

国を隔てても顔を見て会話ができるテクノロジーの発達に感謝。耳が遠くても話ができる補聴器の発明にも感謝。

おばあちゃんと話す時は「コロナ」ではなく「流行りの病」と言わないと通じない。

3月19日 隔離生活 3日目

・ビザの更新で移民局へ

ビザが切れるまでまだ20日の猶予があったものの、「何かあったら嫌だな」と思い早めに移民局へ。

この直後に外国人に対するすべてのビザの手続きを停止するとの発表があった ことをツイッターで知る。私が更新する二時間前に発表されていたようだけど、まだ情報が行き届いていなかったのかすんなり更新できた。

3月20日 隔離生活 4日目

・記録なし

携帯のデータから唯一見つかったのは、蚊に刺されの三角形があまりにも美しすぎて撮影した写真。

3月21日 隔離生活 5日目

・彼:筋トレ、森を作る
・私:キッチンの大掃除、日光浴
・夜、セブ⇔バギオ⇔タイ でのリモ飲みで 2×2を二本空ける

暇だから森を作る って人は初めて見たけど、人間が森を作る過程を見るのは面白かった。(ちなみに何がいけなかったのか、森は数日後に死んでしまいました)

想像力無限の彼といるといつも楽しい。奇想天外って言葉がぴったりだ。

▼まだ森ができると知らなかった頃

▼作品名『森』

▼まだ、次の日二日酔いに苦しむと知らなかった頃

3月22日 隔離生活 6日目

・二日酔い
・オーストラリアの友達とビデオコール
・ゴミ捨てで久しぶりの外出

こんな時でもゴミの収集は継続してくれて助かる。うちは毎週日曜日がゴミの日。通常は午後5時~翌午前2時だけど、今は午後4時が全体の門限なので「みんな3時にゴミ捨ててねー!」って警察が拡声器持ってバランガイを回ってた。

3月23日 隔離生活 7日目

・家族とビデオコール

約半年ぶりに再会した父の第一声は「なに?」でした。

3月24日 隔離生活 8日目

・はじめてストレスを感じて精神状態が良くなかった日
・この日から外出が週3日 午後1時~午後5時に制限される(この数日後に時間帯の変更あり)

情報に疲れ、暗い気持ちになった日。隔離生活も8日目で限界か…と思ったけど全然そんなことなかった。翌日から元気に復活。

3月25日 隔離生活 9日目

・外出許可証をもらった!

今後、外出する際にはこの許可証が必要という新しいルール。

3月26日 隔離生活10日目

・週一のお買い物の日。

彼一人でも、短時間でも、いつ感染するんじゃないかと常に心配はある。だから留守番している間は気が気じゃない。

3月27日 隔離生活11日目

・鍋蓋コマ廻し

隔離生活11日目にもなると、人は鍋蓋を回し始めるということが分かったのでよかった。

3月28日 隔離生活12日目

・コロナが収束した夢を見た
・部屋の模様替え、トイレとテラスの掃除

晴天。部屋に充分な陽射しと気持ちいい風が入ってくるので、日中電気いらず。好きな音楽を聴きながらコーヒーを飲んで、お昼にはアンパラヤを食べた。幸せすぎる!(メモ帳よりそのまま引用)

3月29日 隔離生活13日目

・隔離生活初のフードパンダでバーガーを注文
・ゴミ捨てで外出した
・食糧配給がきた!
・人生初の洗濯手洗い(意外と楽しい)
・深夜、マニラ⇔羽田の小型機墜落のニュース

我が家でフードパンダは贅沢品。20ペソのエクストラチーズを(渋りに渋って)二人分追加したのに、チーズ入ってなかった。

食糧配給、有難いね。この準備のために沢山の人がボランティア活動をしてくれた。ありがとう。

手洗い洗濯、嫌すぎてギリギリまで溜めてたけどやってみたら意外と楽しい。なんでも初めてのことは楽しい。

▼現地のアテにしか見えないと噂の写真

3月30日 隔離生活14日目

・早朝、志村けんさん死去のニュース
・小池さんの会見

朝から大スターの訃報を聞いて、一日中気持ちが沈んでいた。

まとめ

こんな感じの二週間でした。

もし隔離生活に疲れてきてしまっている方がいたら、

久しぶりに家族や友達と電話したり、森を作ったり、鍋蓋を回したり、洗濯物を手洗いしてみたりするのがおすすめ。意外と一日があっという間に終わります。

とはいえこのあとの15日目からいよいよ私たちもやることがなくなってきたw

明日から何するかなあ。とりあえず記録は続けてみます。

二週間後、世界がどんな状況になっているか想像もできないけれど、もしブログを書ける状況であれば【後編 15~30日目】編も更新します。

感謝と思いやりを忘れずに、国が、世界が一丸となってこの世界的苦境を乗り越えられますように。