EMSってご存じですか?
EMSは世界120以上の国や地域に30kgまでの書類やお荷物を安心、簡単、便利に送れる国際郵便で最速のサービスです。(日本郵便公式サイト/EMS)
このEMSを使えば、マニラから遠く離れたバギオにも、日本から安心して荷物や書類を送ることが可能。
実は今回、フィリピンに来る直前にこのEMSを使って彼の実家宛に荷物を送りました。
以前、彼の短期滞在ビザ申請に必要な書類をバギオに送った際は、たったの5日で彼の手元に到着したので何の不安もありませんでした。
ところが今回、このEMSでフィリピンに荷物を送った結果、泣きを見る羽目になったんです。
Contents
EMSの利用方法
やり方はとってもシンプルで簡単。
1)荷物を梱包する
まず、送る荷物を自分で梱包します。(段ボール汚いw)
2)EMSラベルの記入
荷物を郵便局に持っていったら、窓口で専用のラベルを渡されるので、枠内に必要事項を記入します。記入上の注意事項がいくつかあるので、他の方のブログを参照してください。
3)支払い
ラベルの記入が済めば、あとは窓口に渡して重さを測ってもらい、料金を支払って完了!
重量と送料
今回EMSでバギオに送ったものは、「古着」。
バギオに行く前にパッキングついでに部屋を掃除していたら、もう着なくなった洋服がたくさん出てきたんです。これは、フィリピンの義妹たちに喜ばれること間違いなし♪そう思って、全部あげることにしました。
自宅で荷物を梱包して測ってみると、重さは11キロ近く。
11.0kgまで・・・11,300円(アジア)
⇒料金表(EMS:取り扱い国すべて)
送料1万円超えか。。ちょっといい日本の古着を段ボールひと箱分買ったと思えば、まあいいか。
そんな軽い気持ちで荷物を送りました。
ブログを読んだ方から後日、フィリピンへの古着の輸出は規制されているとご指摘いただきました。ネットで調べてみるとたしかに、日本貿易振興機構JETROのサイトにて「古着およびぼろ着」の輸入は禁止されているとの記載あり。しかし、【日本郵便公式/EMS】禁制品:フィリピンの一覧に古着や衣類といった掲載がなかったため今回は送ってしまいました。なので今後洋服の郵送を検討されている方は情報収集することをおすすめします。
【バギオ】郵便物の受け取り方法
自分で取りに行く
バギオでは、一部地域を除いて日本のように自宅まで配達員が荷物を届けてくれるということはなく、荷物が到着したら自分で市の郵便局まで取りに行くシステム。
じゃあどうやって荷物が届いたかどうかわかるのか?
ネットで調べたところによると、家のポストにメモのような物がいれられる(バギオ)と書いてありました。
ところが、前回彼の実家に書類を送ったときは、待てど待てどそのメモとやらが届かず・・・
待ちきれずに郵便局に見に行くと、荷物はとっくに届いていました。
バギオで郵便物を受け取る際は、定期的に自分で郵便局までチェックしにいきましょう(ただし留学生の場合は、手数料を払えば語学学校側が取りに行ってくれるところもあり)
ちなみに 彼は郵便で荷物を送ったり受け取ったりしたことが人生で一度もない らしい。そうか。たしかに、年賀状や文通の文化もないんだから、郵便局使う機会って外国と関わらない限りないよなあ。
注意!高額商品はチェックの対象に
荷物を発送した翌日、私はバギオへ渡航しました。
発送から一週間後に一度、その後は3日毎に郵便局まで見に行ったけど、一向に届かず。。
結局、荷物が支店に届いたのは発送から17日後でした。
前回は5日で届いたのに、今回はなぜこんなに遅れたんだ?
理由は、内容品の価格でした。
そういえばEMSの伝票に内容品の価格を書く欄があって、「この服いくらしたっけな~」なんて考えてて。厚手のコートやきれいめなパンツ類含めて衣服11kgだから、古着だとしてもざっくり総額十万円かな~ と思ってテキトーに記入したんだった。。
何年も着た服だから実際は全然価値がないものなのに、「購入価格」で考えていた私。
後日、他の方のブログに
・内容品は、それぞれの個数・重量・価格を正確に書くこと
・適当に書くと、関税の通貨に時間がかかったりトラブルの原因になる
と明記してありましたw
送った荷物が高価すぎると、関税の関係でマニラで内容品のチェックが入るとのこと。
10万円というと、フィリピンペソでおおよそ5万ペソ。フィリピンで5万ペソというと、フィリピン人の平均月収を上回る大金。そりゃ5万ペソ分もの洋服送ったら怪しまれるよな。。
悲鳴!受け取り料まさかの3万円
無事に受け取り完了♪とその場を後にしようとすると、
窓口のおばちゃんが、とっても悲しそうな顔をしながら一枚の紙を私に差し出してきました。
それがこちら。
なんだか読めないけど・・・
これは・・・
つまり・・・
おばちゃんが説明してくれたけど、何を言っているのかイマイチよくわからない。
よくわからないけど、つまり 税金で1万5399ペソ(約3万3000円)を支払いなさい ということらしい。
1万円の送料を支払って送ったものを受け取るのに3万3000円 かかる・・・だと?
3万3000円の正体は、「関税」でした。
フィリピンに行く前日で、完全に浮かれてて全く考えにも及ばなかった。
国際郵便の恐ろしさを思い知った瞬間。。
当然バギオの街を歩くのにそんな大金持ち合わせているわけもなく、あとで出直すと言って退散しました。
思わぬ出費に落ち込む彼と私(なぜか彼の方が落ち込んでいて、支払人の私が元気づけるという謎の展開)
その夜は、もう飲むしかねえなって、二人で2×2を二本も空けました。
おばちゃんからの教え
カウンターで酷くうなだれる私を見たおばちゃんが
「そんなに暗い顔しないで!あなたより酷い例は沢山あるわよ!ほらっ!」(バサッ)
と、顧客情報を見せてくれました。
個人情報ってなにそれおいしいの?な、フィリピン。
おばちゃん、過去に関税の餌食になった顧客リストを楽しそうに指でなぞりながら
「このカナダ人は掃除機を受け取るのに2万4000ペソでしょ、このサウジアラビア人なんて一つの時計を受け取るのに3万5000ペソ!
みんなあなたみたいに黙っていないでギャーギャー叫んで抵抗したわよ。でも私には何もできないわ。だって私はただの係員だもの!アッハッハッハッハッ」
と、私よりも多額を支払った外国人をダシに私を励まして(?)くれましたw
彼らには申し訳ないけど、たしかにいくらか気分が晴れた(笑)他人の不幸は蜜の味ってこういうこと?
以下、おばちゃんに言われたことメモ。
・古着なら、Clothesじゃなくて Used Clothes と書きなさい
・内容品の詳細を書きなさい (例:Tシャツ5枚、ジーンズ3本etc)
・10万円を超えると税金がめちゃくちゃかかるよ(よくわからなかったけど、たぶんそんなことを言っていた)
あと、「マニラで荷物のチェックが入ったら高価なものは取られるよ!彼らはチョコレートだってとっちゃうんだから」とも言ってました。
それを防ぐためにも、伝票に内容品の詳細を書いておきなさい、と。
【後日談】私の荷物がオークションに出品?
1万5000ペソの関税を払いたくなさすぎて郵便局へ戻らずにいた私たち。
このまましらばっくれることできないかな~?なんて半分本気で彼と話していたら、一ヶ月くらい経った頃、ついに郵便局側から着信アリ。
ヤバい。とっとと支払わないと国外追放か・・・?とビクビクしながら電話に出ると、
たった一分足らずの通話で、私の荷物がオークションで売られることで話がまとまったのです(笑)
関税払わなくていいことになって超ラッキーだし、向こうは日本の服11kg分をオークションに出してがっぽり儲けようとのことで、これぞwin-win!
フィリピンのいい加減さに救われた良い例。
送料分の一万円を損したけど、高い勉強代ということにします。
以上、フィリピンにEMSで荷物を送ったら、高い関税を請求され荷物を諦めざるを得なかった話でした。。
国際郵便を利用する際は「高額商品」にご注意を。